TK@wm1a

オーディオ関連のレビューを適当にしています。

BQEYZ SUMMER レビュー (6/8 追記)

 f:id:tkwm1a:20210603031358j:plain

BQEYZ SUMMER のレビューです。

Twitterで少し話題になっていた機種です。BQEYZは個人的にも気になっていたメーカーなので、結構期待が大きかったです。

 

 ↓ 商品ページはこちら。

 

付属品は、イヤホンケース、クリーニングツール、ケーブル、イヤーピース、説明書等です。説明書は(機械翻訳的ではありますが)日本語もあり、日本市場向けを意識していることが伺えますね。

 

グッドポイント👍

  • 派手な音作りが好きな人には堪らない音。
  • 高音の突き抜ける感じが良い。
  • 珍しいクリアブルー。
  • 樹脂筐体なので軽い装着感。
  • 標準でそれなりのケーブルが付属。 
  • スマホでも鳴らしやすい。

イマイチポイント👊

  • 低域の解像度がもう少し欲しい。
  • 造りは悪くないものの、Spring1などと比べると少し安っぽさを感じる。
  • 刺さりが苦手な人は避けるべきかも。

 

1. 外観、装着感、付属品等

本体色は青、黒があります。筐体は樹脂で、ステム部分のみ金属になります。筐体の形状は、CIEMのように出っ張りがあるタイプです。最近だと、KZのDQ6ASXに見られる形状ですね。そこまで出っ張っているわけではないので、装着しにくいということも無いと思います。遮音性は普通くらいだと思います。音漏れについても、常識的な音量で聴いていれば気にならない程度です。

イヤーピースはSサイズ、Mサイズ、Lサイズの色違いが付属します。軸部分は一応少し違いますが、ほとんど同じ物と考えて良さそうです。ステム部分が大きいので、軸が細めのイヤーピースは装着できないかもしれません。手持ちで試した中では、CP145、SednaEarfit、Type E、AET07は問題無く使用できましたが、ソニーのハイブリッドイヤーピースは少しキツめでした。

f:id:tkwm1a:20210603031456j:plain

 

2. 音質

高音:☆☆☆☆

中音:☆☆☆

低音:☆☆

ドライバ構成は、1DD+1BA+1Cとなります。個人的にはBQEYZと言えば圧電セラミックドライバを想像します。Spring1やSpring2などは評判も良かったですし、それらの技術が応用されていると考えられます。

音質はかなり良いです。初めてBQEYZのイヤホンを使ってみましたが、セラミックドライバ(ピエゾ)の突き抜ける高音が気持ち良いですね。一方で、音の一体感はあまりなく、どの音がどのドライバから出ているかすぐわかります。勝手にピエゾと言えば高音域というイメージがあったのですが、実際は高音域から中音域を担当するようです。

高域はこのイヤホンの特筆すべきところです。明瞭で解像感も高く、ハッキリクッキリした音を鳴らしてくれます。樹脂筐体ということもあり、金属的な刺さりはありませんが、かなり他の音域よりも強く出る印象があります。音の被りや、曇った感じも全く無く、鮮烈な音を鳴らしてくれます。個人的には金属の響きを生かしたような音はとても好きなので、Spring1やSpring2も是非聴いてみたいところです。

中域は少し凹んでいるように感じるかもしれません。高域と低域の主張が強いので、あまり前に出てくる感じはありませんが、しっかりとボーカルなども聴かせてくれます。

低域は少し気になるところです。もちろん価格帯を考えれば、解像度も十分ありますし、低音の圧もしっかりと感じられるのですが、高域の音に比べると解像度の差を感じることがあります。特に低域の音数が増えると、全ての音をしっかりと鳴らしきれず被ってしまっているように感じます。しかし、普通に聴いている分には気になる程ではなく、高域と比べると…というレベルなので、決して悪いというわけではありません。また、すべての曲で気になる訳ではなく、EDM系だとあまり気になりませんでした。

(2021/06/08 追記)

レビューを書いてから、100時間エージングしました。最初にレビューを書いた時点でも20時間ほどエージングは行っていたのですが、低域がかなり改善したので追記しておこうと思います。正直に言うと、このイヤホンは箱出しの時点ではあまり良い印象はなく、10時間ほどエージングしてかなり良くなりました。そのため20時間あたりでレビューを書いたのですが、ダイナミックドライバー側はもっとしっかりと鳴らし込む必要があるようです。
100時間エージングの結果としては、低音の混濁感はかなり改善されます。僕はヨルシカをよく聴くのですが、楽器の音がかなり聴き分けやすくなりました。鋭い低音というよりは、塊のような大きな印象を受けます(ここはエージング前とあまり変わらず)。やはりEDMのような低音の上に高音の華やかな音で聴かせる曲がオススメです。迫力はとてもあるのですが、音の一体感は相変わらずあまり無く、多ドラらしい音という印象です。ここは値段を考えれば仕方ないところかなと。

リケーブルも試してみましたが、手持ちと比較すると付属のケーブルのままでいいかなという印象でした。あくまで個人的な好みですが、銀ケーブルにすると高音がキツすぎ、銅ケーブルだと低音が飽和してしまう感じがしました。まあ、僕の手持ちのケーブルは安物ばかりというのもあると思いますが…(^_^;)。

f:id:tkwm1a:20210603031832j:plain

 

3. 総評

価格がAmazonで約14000円であることを考えると、青色クリアシェルのイヤホンが欲しい、派手な音が好きであればコスパの良いイヤホンだと思います。僕はとても気に入っていて、最近よく使っています。Twitterでは聴き疲れしやすいという意見もありましたが、個人的にはあまり気になりません。中華イヤホンをよく使う人には、気に入る人も多いと思います。ですが誰にでもオススメできるという訳では無いです。刺さりなどが気になる人は避けるべきです。

筐体が樹脂なのもあって、Spring1やSpring2に比べると安っぽさもあります。箱はすごく豪華で、スマホの化粧箱みたいな感じなんですけどね…(^_^;)

ケーブルも標準で銀メッキケーブルが付属するため、音の傾向を変えたい以外では、あまりリケーブルする必要も無いと思います。 中華イヤホンが好きで、14000円で完結させたいのならオススメです。