TK@wm1a

オーディオ関連のレビューを適当にしています。

final A4000 レビュー


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final A4000 のレビューです。

他のイヤホンのレビューを先に出すつもりでしたが、最近コレばっかり使ってるので先にレビューしようと思います。

 

eイヤホンやヨドバシにて15800円で購入できます。

SNEXT DIRECTショップでも購入できます。

僕はeイヤ中古にて11900円で購入しました。

 

同梱品は、Eタイプ黒(SS、S、M、L、LL)、ロック機構付きイヤーフック、イヤホンケース、OFCケーブルです。

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グッドポイント👍

  • リケーブル可能。
  • 付属品が良く、普段遣いしやすいケース。
  • 装着感はそれなりに良い。
  • finalにしては安い(感覚麻痺)。

イマイチポイント👊

  • 筐体色は悪くないが、シンプルに黒が良かった。
  • E3000ほどではないが駆動力はある方が良い。スマホだと微妙。
  • 2pinコネクタなのでMMCX派の人は注意。

 

以下、3本構成でお送りします。

  1. 外観、装着感
  2. 音質
  3. 他のイヤホン(E5000)と比較

 

1. 外観、装着感等

装着感は良好です。付属のイヤーフックを使えばしっかり耳の形に合わせて、ケーブルを耳にかけられます。個人的にお気に入りは付属のケースで、 簡単に出し入れでき、イヤホンをケース内部にしっかり固定できます。ただ入れるだけのケースだと持ち運ぶ際にケース内で動いて、筐体同士がぶつかりキズ等の原因になります。まあ樹脂筐体なのでキズとかあんまり目立たないかな…(^_^;)

筐体は非常に軽く、長時間の使用でも疲れにくいと思います。

イヤーピースはSS、S、M、L、LLが付属します。なんとイヤーピースにすらケースがあります。こんな立派なものが付属するんですね…ビックリです。

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2.音質

高音:☆☆☆☆☆

中音:☆☆☆

低音:☆☆☆

音質はかなり良いです。ドライバーは新設計の「f-Core DU」を1機採用し、一般的には1DDと呼ばれるイヤホンになります。この価格帯でこの音質を実現するため、イヤホンのほとんどの部品を新設計したそうです。Finalのやる気には感服しますね。

各帯域をざっくり表すと、高域は非常に解像感が高く透き通り、中域はそこそこの主張、低域は少し他より弱めだがしっかりと芯がある印象です。一音一音がしっかりと分離しているため、ロックなどの楽器が多い曲でも全ての楽器を聞き分けることができます。本当に1DDなの?と思うくらい音がクリアです。パッケージに書いてあるトランスパレントな音、というのはこういうことなのでしょうか…(・・?

高域は、解像度が高いのもあり、非常に目立ちます。高音が刺さると言っている人もTwitterでお見かけしたので、高音が刺さるのが苦手な人は避けるべきだと思います。僕は派手な音が非常に好きなので、全く気にならないです。

中音域はハッキリ言うと普通です。濃いわけでもなく、薄いわけでもなく。ただ、普通であることは悪いわけではなく、万人に受け入れられるような絶妙なバランスであるように思います。

低域は弱めですが、しっかりと芯があり、曲の全体を支えている印象です。電子音楽系であれば十分に思いますが、EDMであればもっと深くずっしりとした低音のほうが聴いていて楽しいので、EDM向けではないですね。

公式サイトに書いてある「音の立ち上がりが良い」というのは正直よくわかりませんでした。 言われてみればそんな気もする…(^_^;)

 

3.他のイヤホンと比較。

今回はシンプルにEシリーズ(E5000)と比較しました。finalではスローリスニングという時間をかけて好ましさを判定する評価方法を取り入れているそうなので、短時間で聴いて比較する方法は適しているとは言えないかもしれません。

E5000と比較してまず感じるのは、低音の量の違い、音の遠近でした。E5000は音が広く、駆動力のある環境では低音がかなり豊かに深く鳴ります。A4000はボーカルが近く感じるためか、割と近くで鳴っている感じがします。音を発する場所が違う感じですね。A4000は近くで鳴って広がるイメージ、E5000は少し離れたところで鳴って広がるイメージです。ざっくり言えば、E5000は低音が強く、A4000は高音が強いです。E5000を聴いた後だと、A4000のクリアさが際立ちますね。E5000は音がなめららかで艶があり、人によっては音が重なって曇っていると感じるかも。全く方向性が違う音ですね。どちらの方が良い、というわけではなくこれは好みの問題です。個人的にはA4000もかなり好きなんですが、僅差でE5000に軍配。

 

総評

オススメ度としては90点。確かに良いイヤホンです。付属品も良く、DAP等をお持ちであれば良い音を鳴らしてくれるでしょう。ただ、無視聴特攻するほどかと言われると、そうでもないと思います。高音がかなり強く出るイヤホンなので、刺さる音が苦手な人は避けたほうが無難です。A3000とA4000は、好みが人によってかなり分かれるようです。まずは試聴をして好みの方向性を探しましょう。最初はA4000が良かったが、ずっと聴いているとA3000が良いと感じる、と言っている人もちらほら見かけました。これは試聴してみるしか手はないですが、田舎に試聴機があるはずもなく…(´;ω;`)